今日から大人の仲間入り!

●成人式の由来

日本では男子が15歳(平安時代などは元服年齢に幅がある)になると、目上の大人から烏帽子を授けられ、成人用の名前を名乗る元服の習慣がありました。また、女子にも13歳頃になると、髪型を変えて大人の女性として認識される儀式がありました。これらが現代に至り、成人式に変わったと考えられています。
今日のような自治体が中心となって行われる成人式は、戦後間もない頃に一部の地域で始まりました。敗戦の混乱の中で、新成人たちに生きる希望を与える狙いがあったようです。この取り組みは全国に波及し、その影響を受けた国が1月15日を「成人の日」として祝日に指定して、成人式を国の一大行事と認定しました。現在は法律が改正され、1月の第2月曜日が成人の日とされています。

●現代の成人式事情

終戦後から昭和40年代前後までは、大学進学率が低く、新成人の多くが「勤労者」でした。そのため、祝福してくれる大人(行政や親族など)に対しての礼儀が問題になることはあまりありませんでした。しかし、昭和50年代に入ると大学進学率が上昇し、受験戦争の激化に伴い、新成人の中には大学生や浪人生といった未就労者が多く現れるようになりました。就職者に比べて、社会経験の少ない彼らの中には、礼儀を軽視する人もいました。そして現在では、就労者と未就労者の割合が逆転し、多くの新成人には社会経験がなく、彼らの礼儀が問題化しています。
近年、成人式のニュースが流れるたびに、酒を飲んで暴言を吐く新成人の姿や、祝辞に立った来賓者が新成人の態度に怒っている映像が目に飛び込んできます。もちろん、これらは一部の地域での問題であって、その他の多くの地域は円満に成人式を行っています。しかし、昔に比べて成人式に問題点が続出していることは事実です。

●成人式に対する取り組みの変化

成人式本来の「青年に希望を持たせる」という意味合いが希薄になっている現在、自治体の中には成人式を中止するところも現れ始めました。また、従来の大人が新成人を祝うという形式ではなく、新成人が成人式を企画し、新成人同士で祝い合うように式の形態を変えている自治体もあります。戦後から60年以上が経ち、成人式に対する新成人および自治体の取り組みは岐路に立っています。

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